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早速ですが質問です!
あなたは漢字の【音読み】と【訓読み】の区別ができますか?
もし、保護者の方がご覧になっている場合は、主語を「お子さん」に置き換えて考えてみてください。
- 名前は聞いたことがある。
- どっちかが中国の読み方で、どっちかが日本の読み方。
- カタカナで書いてあるか、ひらがなで書いてあるか・・・?
このくらいしか区別がつかない人は要注意です!
小学校で漢字を習う際に、最初の方に口酸っぱく言われているはずです。
【音読み】と【訓読み】を意識して覚えるようにしましょうね。
その時に、「面倒くさい、どうせ一緒でしょ?読めればいいんじゃないの?」と【音読み】と【訓読み】をなめてかかってきた人は、高校生になった時、大きな壁にぶつかることになるでしょう。
まだ、小中学生であれば、取り返しがつきます。今すぐに区別を意識して覚えるように切り替えましょう。
もう高校生になっているのならば、若かれし頃の自分を後悔しながら、今すぐ区別を意識し始めるしかありません。
そう、あなたの前に現れる大きな壁とは・・・
漢文!
さて、【音読み】と【訓読み】の区別が、漢文にどのような影響を与えていくのかを確認してみましょう。もうすでに、壁に当たっている人は解決方法まで読み飛ばしてもらってもかまいません。
【漢文】とは?
小中学生がこの記事を読んでくれている場合、【漢文】が何か分からないと思うので、説明を加えておきます。特別な意味はありませんので、ご存じの方は次の見出しへどうぞ。
漢文とは、昔の中国で書かれた漢字で構成された文章のこと。中国と日本では文字の並べる順番に違いがあるため、日本人が読み解けるように工夫がなされている。現代の我々は、高校で古文とセットにして習うことが多い。
まだ習ったことがない人は、漢字だけで構成された文章を見たら、「うわぁ・・・」となることでしょう。でも、きちんと漢文のルールを使って当てはめていくと、文章の意味を取ることができるようになります。そのためには、【古文】の知識も必要となるため、高校からの学習がメインとなります。
漢字の【音読み】と【訓読み】
では、漢字の【音読み】と【訓読み】がどのように漢文で扱われていくかを考えたいと思います。
漢文を読んでいく上で、名詞や熟語は【音読み】が多いです。日本風にはなっていますが、中国での発音に近く、私たちは意味を取ること少し難しくなります。(複数意味がある場合、どの意味かを判定しないといけなくなるため)
一方、【訓読み】になるのは、一文字の漢字です。特に、【動詞】の場合は、しっかりと読み取れないと意味を取ることができません。例えば次の漢字が漢文で【動詞】で出てきた場合、どのような意味になるかわかりますか?
中
こんな簡単な字、誰でも分かるよ!馬鹿にしているの!?と思った人、これは「ちゅう」ではありません。「なか」でもありません。それは名詞です。
今回聞いているのは動詞。さて、すぐに思いつきましたか?小ネタとして取り上げられることも多いので、知っている人もいるかもしれません。
ヒントです。熟語にすると「中毒」です。これを漢文読みしてみてください。「中」の下に「レ点」がつきます。これで読めたら、漢文の勉強をある程度している証拠!今後も続けてください。
まだ分からない人は、そろそろ答えを発表しますが、自分で調べられる人は調べてみてください。調べ方がわかるかわからないかも勉強していくうえでは大きな差となります。
では、発表しましょう。
↓
↓
↓
中る(あたる)
でした。
この漢字の読みは、重要語として取り上げられていることも多く、私が初学者を指導する上で愛用している『基礎からのジャンプアップノート 漢文句法演習ドリル 改訂版』という問題集の重要語一覧にも掲載されいます。
【訓読み】がわからないといけない漢字は、意外と基本的な漢字が多いです。私は漢文の指導をする際に、
小中学校で習う漢字の【訓読み】に気をつけよう!
とよく言います。現在では使わないけれど、古典の世界では使う訓読みも存在するので、簡単な漢字だと思って油断しないように気をつけましょう。
ここで少しクイズを出しましょう。次の漢字の送り仮名をヒントに読み方を答えてください。
- 与に
- 与す
- 為り
- 之く
- 道ふ
漢文での読みになるので、小中学生の人には難しいかもしれません。どれもそれほど難しい漢字ではありませんが・・・
それぞれの答えを出すことができましたか?
それでは答えを発表します。
- ともに
- くみす
- たり
- ゆく
- いふ・となふ
漢文の学習において、【漢字の訓読みができる】ことは大切になってきます。訓読みをきちんと覚えてこなかった人は音読みとの区別ができずに、苦戦してしまいます。
では、どのような勉強をしていけばよいのかをご説明しましょう。
【音読み】と【訓読み】を区別するための解決方法
音読みと訓読みを区別するための方法をご紹介します。ただし、この方法は100%当てはまるわけではありません。例外は存在しますが、80%くらいの精度で活用することができます。
- 送り仮名がある場合は、【訓読み】になるので、送り仮名ありの漢字の読みを覚える。
- 二字熟語では【音読み】になる確率が高いので、二字熟語として覚えておく。
- 訓読みは分からないが、音読みなら分かる場合は、二字熟語を思い出して、意味を類推する。
- 新しく漢字を勉強するときに【訓読み】と【音読み】を区別して覚えていく。
1~3は実際に問題を解いているときに、わからなくなれば使う方法です。この方法を適切に使うためには、語彙力を高める必要があるので、語彙力が少ない人はうまく使えなくなってしまいます。漢字の学習だけでなく、語彙力増強も忘れないようにしましょう。
4はこれからの勉強の中で気をつけていきたい内容です。試験では漢字の読みを全てひらがなで書くので意識しづらいというと人は、勉強段階では【音読みをカタカナ】で、【訓読みをひらがな】で書くようにしておくと、区別の意識がわいてくるようになるでしょう。
いきなりこの二つの区別ができるようになる魔法の方法は、残念ながらありません。問題を解く時に使える方法を磨いて、知識を増やしていきつつ、新しく学ぶ漢字では区別の意識をしっかりと持って取り組んでいくことが大切です。
「千里の道も一歩から」。コツコツと積み上げるイメージで勉強をしていきましょう。
最後に耳の痛いお話
漢字の音読みと訓読みができない
この状態を招いたのは、間違いなく、【あなた自信】です。
覚えるのが面倒だった。区別の必要性を感じなかった。違いがあるって気づいていなかった。
どの理由があったとしても、【小学生の頃のあなたの油断】が今の結果に繋がっています。高校で漢文を学び、大学受験に使おうとする頃には10年以上、油断の蓄積がある状態です。
よって、この状態を脱するためには、ある程度の時間が必要であることは覚悟しておいてください。10年分のロスを取り戻すのに、数日、数ヶ月で終わるはずがありません。
ただし、意識を変えて工夫をすることで、ただ覚え直すよりも速い時間で取り戻すことが可能です。まさに、「いつやるの?今でしょ!」状態です。明日からではなく、この文章を読んでくれた人は、今から意識を変えて取り組むようにしてくださいね。
自分一人では勉強するのが難しいという人へ
今から自分一人で勉強していくのが難しい…という人へ。
国語研進会ジャッポランでは、少人数指導で漢字の勉強から漢文の学習まで、一つ続きの学習をサポートすることができます。大学受験では共通テストで漢文の占める割合が大きい状態です。
よく入試の秋ぐらいから漢文を始めれば良いと言う人もいますが、それはケースバイケースです。他にも勉強しないといけない科目を抱えている場合、漢文の勉強をする時間なんてありません。今すぐにでもやっておいて、実力をキープする方が効率的です。
また、小学生や中学生の人で、漢字の勉強が苦手だった人も、一つずつ丁寧に勉強する習慣を身につけて、今後の学習がスムーズに行くように勉強してみませんか?
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