【速読】より先に鍛える力

速読よりも先に鍛える力のアイキャッチ 全体向け

国語専門塾【国語研進会ジャッポラン】をご覧いただきありがとうございます。

新年度が始まり、学校の生活に少しずつ慣れてきたころですね。学校の勉強に困らないように予習と復習、特に復習はしっかりとしてくださいね。

さて、今回は【速読】に関するお話です。

問題を解くときに、制限時間内に終わらないという相談をよくされます。とにかく読むのが遅いので、【速読】できるようにしてほしい。確かに速く読むコツはあります。そのコツを使えば速くなることは間違いありません。しかし、①限界があること。②精度が落ちること。のデメリットがあります。

【速読】よりも前に鍛えておかないといけない力があるので、【速読】に興味がある人はぜひお読みください。

速読よりも先に鍛えておく力とは?

思わぬ速読の限界

【速読】をすると、読むスピードが速くなります。とはいえ、人間の目の動きには限界があります。動体視力が元々高い人はある程度のスピードまで上達しますが、低い人は動体視力から鍛えないとすぐに限界を迎えてしまいます。

これは今の読み方を続けながらスピードを上げた場合です。最も速い限界を迎え、「大したことない・・・」となってしまいます。

動体視力の限界

次の段階では、【黙読をやめる】ことです。多くの人は文章を読むときに、口には出さずに文字を心の中で読んでいます。これは文字情報を理解するために一度音に変換する癖がついているからです。黙読をしているとどうしてもスピードアップができないので、黙読をやめて、【文字をそのまま認識して理解する読み方】に切り替えます。

これには少し練習がいります。認知力の問題があるため、単語単位で認識する必要があります。なので、語彙力が少ないと単語単位の認識が難しく、なかなか頭に入ってきません。この段階では、語彙力不足によって限界を迎えることになります。

語彙力不足による限界

最後は文と文のつながりを理解する力が影響します。いわゆる【精読】がどこまでできるかという問題です。

【速読】がいくらできるようになったとしても、自分自身の理解できるレベルを超える文章は読めません。国語の問題を解いたときに、文章が普段から理解できないとすれば、【速読】をしても内容を理解できませんし、解くこともできません。

語彙力によって単語単位の認識ができる人でも、文と文のつながり、【文脈】を理解できないと結局は点数にはつながりません。スピードだけが上がってしまう状況です。【文脈】を読み取れる力の限界によって、【速読】の限界がやってきます。

【文脈】を読み取れる力の限界

ここまでで3段階の限界の話をしました。

【速読】を行うためには、①人間の目の問題、②知識の問題、③精読の問題が関わってきます。これらの問題をクリアしないとスピードは上がらず、早い段階で限界が来てしまいます。

速読のデメリット

速読のデメリットはいくつかありますが、今回は国語の問題を解くうえでのデメリットに絞ります。誰でもそうだろうなあと思ってしまうポイントです。

精度が落ちること

【速読】はどうしても読み方が粗くなります。要約するときや大意をつかむときには問題ありませんが、国語の問題を解くときには、詳しく本文を見ておく必要があります。内容一致問題では【速読】だけで挑戦すると見落としが発生し、間違った選択肢を選びがちになります。

最近では資料と合わせて解く問題が出てきていますので、ざっと資料を見ただけで解いてしまうと思わぬ失点をすることがあります。

「精度が落ちる」というデメリットをよく理解した上で、【速読】を用いるようにしましょう。

速読よりも先に鍛える力

さて、ここまでで【速読】におけるマイナスの話をたくさんしてきました。

とはいえ、【速読】ができることは一つの武器となります。きちんと扱えるようにトレーニングをしましょう。

まずは【速読】よりも先に鍛える力として2点。

【精読】の精度を上げる(【文脈】理解力を高める)

語彙力を高める

この二つが大切です。同時並行で鍛えるよりも先に高めましょう。この力がないと【雑な精度の速読】になってしまい、できないままになってしまいます。スピードだけを求めてしまい、何が何やら・・・となります。

次に鍛える力。これは【速読】の練習との同時並行でも良いです。

動体視力を鍛える

この鍛え方は色々とあります。運動部の人は自然と動体視力が上がっている可能性があります。

目の上下の動き、左右の動きの可動域とスピードを高めます。四点法や指を使ったものでもかまわないでしょう。

国語の問題を解くときに動体視力を活用できているかの実験方法があります。

まず何かしらの文章を用意してください。問題集でもいいです。

それを読んでみましょう。その時に首が上下に小さく動いたり、左右に動いたりする人は動体視力をうまく使えていません。可動域が狭いため首を動かしてしまいます。

慣れてくると問題を真正面に広げて目を動かすだけで解くことができます。わずかな時間の差でも回数を繰り返せば大きな差になってしまいます。【速読】のスピードを求めるとはそういうことです。

ということで、以上3点の力を鍛えるようにしてから【速読】の世界に入っていきましょう!

お知らせ

国語研進会ジャッポランでは、少人数指導を活かして、国語のあらゆる課題に取り組めるようにしています。

今回の【速読】に関しても、一人一人ていねいに指導することができるので、語彙力不足や精読の力を高めることができます。国語に関するテキストも豊富に用意していますので、一人一人のレベルに合わせた指導を行います。

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